かぶきの歴史  
   
  7.近代化の時代  
 
明治 11 1878 12世守田勘弥が新富座を建築、柿落しに外国公使、大臣など朝野の名士を招き、役者は燕尾服、座元はフロックコートで挨拶し話題となる。
  11 1878

この頃より9世市川団十郎を中心に歌舞伎の革新運動起こる。
旧来の荒唐無稽な筋書はやめ史実に即し時代考証に基づいた扮装・演出をめざすもので活歴物と呼ばれた。しかし一般の支持は得られず、20年代以降には終焉した。

  14 1881 「島ちどり月白浪」(河竹黙阿弥)、東京新富座で初演。
明治の開化風俗を取り入れた散切物の代表作。
9世市川団十郎、5世尾上菊五郎、初世市川左団次など。
  18 1885 「四千両小判梅葉」(河竹黙阿弥)東京千歳座で初演。
”富蔵”5世尾上菊五郎。”藤岡藤十郎”7世市川団蔵。
  20 1887 麻布鳥居坂の井上馨邸にて天覧歌舞伎が催される。
演目は「勧進帳」「寺子屋」「土蜘」などで9世市川団十郎、5世尾上菊五郎、初世市川左団次などが出演。
  21 1889 「籠釣瓶花街酔醒」(3世河竹新七)東京千歳座で初演。
”八つ橋”5世中村歌右衛門、”佐野次郎左衛門”初世市川左団次。
  22 1889 東京東銀座に歌舞伎座が開場される。9世市川団十郎、5世尾上菊五郎、初世市川左団次ら明治の名優が常時出演、日本一の歌舞伎興行劇場となる。
  23 1890 「神明恵和合取組」(河竹黙阿弥)桐座(のちの新富座)で初演。5世尾上菊五郎の”辰五郎”。
  26 1893 長唄の歌舞伎舞踊「春興鏡獅子」9世市川団十郎により歌舞伎座で初演。


 
   
 
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